相場を「予想」で戦おうとする者は、必ず退場する。

 

「円高になるだろう」

「株価は上がるはずだ」

「この指標で市場は反応するに違いない」

 

これらは全て幻想にすぎない。

予想は自分の都合で描いた妄想であり、相場は一切従ってくれない。

 

■ 予想の罠にハマるとどうなるか

• チャートを無視する

　自分の予想に固執し、現実の値動きを見落とす。

• 損切りが遅れる

　「まだ戻るはず」と幻想を追いかけ、傷を広げる。

• 利確を逃す

　「もっと伸びるに違いない」と欲望に支配され、利益を失う。

 

予想は視野を狭め、現実を見えなくさせる麻薬だ。

 

■ チェックリストこそ「現実」を映す鏡

 

プロは予想ではなく チェックリスト を持っている。

なぜなら、チェックリストは幻想ではなく「今、相場がどう動いているか」という現実を映し出すからだ。

 

チェックリストの例：

• トレンドの方向は？（上昇／下降／レンジ）

• 直近高値・安値は更新されているか？

• サポート・レジスタンスはどこか？

• 出来高は増えているか？

• ボラティリティは拡大しているか？

 

このように「事実」を確認する項目を用意することで、感情や願望を排除できる。

 

■ 予想をやめ、条件に従え

 

プロトレーダーは「当てよう」としない。

彼らは「条件が揃ったら淡々と執行する」だけだ。
 

１．条件が揃えば入る

２．条件が崩れたら損切りする

３．条件が続けば利益を伸ばす

 

シンプルだが、この機械的な執行こそが「幻想」を退け、「現実」を捉える唯一の方法だ。

 

■ 予想から解放されたとき、相場が見える

 

予想に囚われている間、あなたはチャートを見ていない。

見ているのは「自分の願望」だ。

 

チェックリストを手にした瞬間、初めて「相場そのもの」を見ることができる。

そして、相場の呼吸と自分の呼吸が一致したとき――利益は自然に残る。

 

■ 最後に

 

相場は予想通りに動かない。

予想は幻想であり、幻想に従う者は市場に食われる。

 

現実を映すのは、予想ではなくチェックリストだ。

幻想を捨て、事実に従え。

それが生存者の掟である。