多くの初心者トレーダーが陥る典型的な失敗が「コツコツドカン」です。小さな利益をコツコツ積み重ねても、最後にドカンと大きな損失を出してしまい、結局資金が減っていく。この繰り返しで退場する人は非常に多いのです。

実は「ドカン」を迎える前には必ず前兆現象があります。以下の４つに心当たりがあれば要注意です。

1. 小さな損失が積み重なった後
   　「早く取り戻したい」という焦りが強まり、無理なエントリーにつながります。

2. 小さな利益が積み重なった後
   　「もっと利益を伸ばしたい」という欲望が芽生え、根拠のないトレードに手を出します。

3. “せっかくここまでやったのに”という執着心
   　時間や労力を無駄にしたくない心理から、無理にポジションを持ち続けてしまいます。

4. 物欲や生活費を意識し始めたとき
   　「今月の支払い分を稼がなきゃ」という意識が強まると、冷静な判断ができなくなります。

これらの心理状態が積み重なると、エントリーの基準が崩れ、最後に大きな損失を招くのです。

ではどう防げばよいのでしょうか。効果的なのは次の３つの対策です。

• 損失を取り戻そうとしない
  　損切りをしたらその日は終了。取り戻そうとする気持ちこそが「ドカン」の最大要因です。

• トレードを楽しむ意識を持つ
  　お金のためだけでなく「成長のためにやっている」と考えると、焦りや欲望が減少します。

• エントリー条件をルール化して守る
  　「リスクリワード1:2以上」「上位足と方向一致」など、客観的な条件を満たさない限り絶対に入らない。

独学では、自分の心理の変化に気づけず同じ失敗を繰り返しがちです。そこで役立つのが、FXセミナーでのケーススタディです。経験者が「コツコツドカン」の実例を解説してくれることで、自分自身のトレードに潜む危険信号を事前に察知できるようになります。

「ドカン」を防ぐ最大の秘訣は、前兆を知り、心の変化を冷静に観察すること。相場で生き残るためには、テクニック以上にメンタルの予防が必要なのです。