【Tick Data Suite】MT4バックテスト精度99.9%を実現するティックデータ検証ツール

【Tick Data Suite】MT4バックテスト精度99.9%を実現するティックデータ検証ツール

Tick Data Suite バックテスト入門ガイド
 

Tick Data Suiteとは


Tick Data Suite(以下TDS)は、MetaTrader 4で精度の高いバックテストを行うためのソフトです。ティック(最小価格変動)単位の履歴データを読み込み、モデリング品質99%以上の結果が得られます。インストールするとMT4のストラテジーテスターに「ティックデータを使う」チェックボックスが追加されるので、初心者でも簡単にティックデータを利用できます。
 

Tick Data Suiteを使うメリット

             MT4に統合されており、特別な操作なしにティックデータを使えます。

             データ形式が圧縮されているため、数年分のデータでも容量は小さめです。

             DukascopyやAlpariなど複数のブローカーからデータを取得できます。

             可変スプレッドやスリッページ設定を調整してライブ環境に近づけられます。

             v2.3.12からは「Price Shift」機能が追加され、価格に一定のオフセットを設定できます。
 

必要環境とライセンス

             対応OS: Windows 10/11を推奨します。古いWindowsやMac/Linuxでは公式サポートがありません。

             ハードウェア: x86/64のCPUが必要です。ARMやApple Mシリーズでは動作しないため、仮想環境でWindowsを利用します。

             MT4のバージョン: TDS v2.3.13はMT4 build 940〜1443をサポートします。MT4を最新に更新してからTDSをインストールしてください。

             ライセンス: 年間・月額・ライフタイムのプランがあり、14日間の無料トライアルもあります。ただしトライアルは仮想環境では動作しません。仮想環境で試したい場合はサポートに連絡して特別な試用キーを発行してもらいます。
 

インストール方法

1.          EAReview.net のウェブサイトから最新版をダウンロードします。メールアドレスを登録するとライセンスキーが送られます。

2.          ダウンロードした TickDataSuite.exe を実行し、ウィザードに従ってインストールします。インストール中はMT4を閉じておきます。

3.      インストールが終わったらWindowsを再起動し、MT4を開いてストラテジーテスターに「ティックデータを使う」チェックボックスが表示されているか確認します。表示されない場合はMT4を再起動するかビルドの互換性を確認します。

ティックデータの取得

1.          Tick Data Managerを起動: スタートメニューから「Tick Data Manager」を開きます。

2.          プロバイダーとシンボルを選択: Dukascopyなどのデータソースを選び、必要な通貨ペアや商品にチェックを入れます。

3.          期間を指定してダウンロード: ダウンロードボタンを押すと1日ごとにデータが取得され、解凍や重複除去が自動で行われます。大量のデータを処理するため時間がかかります。

4.          ダウンロード速度を調整: 設定メニューの「Max processing threads」や「Max concurrent downloads」を増やすと、CPUを多く使ってダウンロードを速くできます。パソコンの性能に合わせて調整してください。

5.          外部CSVの取り込み: 他のブローカーから取得したCSVデータを使いたい場合は、「Add new…」から新しいデータソースを作成し、CSVをインポートします。GMTや夏時間が不明な場合は「Autodetect GMT & DST」を使うと自動設定できます。
 

バックテストの設定

1.          ストラテジーテスターの準備: MT4でテスターを開き、シンボル・時間枠・期間を設定します。モデルは「全ティック」を選択(推奨)し、「ティックデータを使う」にチェックを入れます。

2.          GMTと夏時間(DST)の設定: テスターの「ティックデータ設定」→「Time」タブで、ブローカーが採用しているGMTオフセットとDST規則を設定します。多くのFXブローカーはGMT+2で米国サマータイムを使用します。

3.          スプレッドの設定: 「スプレッド」タブで実際のティックデータに含まれる可変スプレッドを使うか、倍率や加算値で調整できます。ライブ口座の平均スプレッドを計測して近い値になるように設定します。

4.          スリッページの設定: 「スリッページ」タブでスリッページモデルを有効にできます。ランダムスリッページからディーラー風スリッページ、正規分布型などさまざまなモデルがあり、平均値や標準偏差を指定できます。バックテストの比較ではスリッページを無効にすることもあります。

5.          Price Shift (オプション): v2.3.12以降では、シンボルごとに価格に固定オフセットを設定できます。ドル建て口座でクロス円をテストするときなどに便利ですが、使用後は必ず戻し忘れないようにしてください。
 

バックテストの実行と最適化

             設定が完了したら「スタート」を押してバックテストを実行します。

             モデリング品質が99%以上であることを確認してください。低い場合は「全ティック」が選択されているか、ティックデータに欠損がないかをチェックします。

             EAのパラメータ最適化を行う場合は、複数のMT4インスタンスで同時に処理できます。ただしスリッページは公平な比較を難しくするため無効にすることを推奨します。

             終了後、テスターの「操作履歴」タブやTDSのログでエラーや異常がないか確認します。
 

パフォーマンス向上と注意点

             専用PCまたはサーバーを使用: VPSは性能が不足しがちなので、できれば自宅のデスクトップPCや専用サーバーで実行します。

             CPUコア数: マルチスレッド処理のため、4コア以上を推奨します。TDMでスレッド数を増やすとダウンロードが速くなります。

             データ品質の確認: ダウンロード後に欠損やスパイクがないかチェックし、必要ならスパイクフィルターや外部ツールで修正します。

             GMT/DSTの整合: EAの設定とTDSのGMT/DSTを一致させないと、特に夜間に動作するEAで結果がずれることがあります。

             複数ブローカーで比較: データソースを変えてバックテストを繰り返すことで、EAのブローカー依存性を確認できます。
 

よくある質問 (トラブルシューティング)

             ティックデータを使う」が表示されない: MT4を一度終了してから再起動します。表示されなければMT4のビルドが古い可能性があるので最新に更新してください。

             シンボルが空白になる: FX以外のシンボルは自動でマッピングされない場合があります。「ティックデータ設定」の「基本」タブで正しいシンボルを選んでください。

             ダウンロードが遅い: TDMの設定で同時ダウンロード数や処理スレッド数を増やすと速度が向上します。ただしCPU負荷に注意してください。

             実口座と結果が違う: スプレッドやスリッページの設定、GMT/DSTが実際のブローカーと違うことが原因です。ライブ口座の環境に合わせて調整しましょう。
 

まとめ

Tick Data Suiteを使うと、MetaTrader 4のバックテストを実際の市場環境に近い形で再現できます。正確なティックデータ、適切なGMT設定、現実的なスプレッドとスリッページを組み合わせることで、EAの性能を正しく評価できるようになります。本ガイドを参考に、まずは少量のデータで試しながら設定を調整し、あなたのトレードシステム開発に役立ててください。

『明日、日経は上がる?下がる?』

日経平均の「上昇/下落確率」をAIが毎営業日スコア化。

“その日のスタンス(強気/弱気/中立)”を直感的に判断できるツールです。

✅ 7日間無料トライアル(¥3,000/月・税込/PayPal・いつでも解約可)

✅ 更新目安:19〜20時(東証データ反映後)

✅ Googleログイン限定公開(Gmailアカウントが必要)

Phoenix PROは、スパンモデルの遅行スパン×背景バイアス×雲でエントリーの迷いを無くし、セッションフィルタで市場環境を認識。背景バイアスはチャート背景色で買い売りの圧力を示し、雲はサポートとレジスタンスとして機能する。

✅利確はRikaku_Histogram&トレーリングストップが自動で利益を伸ばし、Trailing Stopは利益を守りながら市場の動きに追随し、適切なバランスで利益を確定させる。

✅Entry_Guardが誤発注や逆行ポジを即時終了し、Margin_Saverは損失ポジションだけを自動クローズして証拠金を守る。

✅Standard/Semi_Auto/Full_Autoのラインアップがあり、MT4上でFX・CFDを攻守一体の自動戦略で運用できる。

関連するページのご紹介

こちらのページを読んだ方には、下記のページもよく読まれています。ぜひご一読ください。
※下記のリンクから、本ページと関連するページのリンクを設定してください。

お気軽にお問合せ・ご相談ください

【FXセミナー】好きな場所で稼ぐ──未来を自分で選ぶための最初のFXレッスン
受付時間
10:00-22:00
定休日
不定休