FX初心者は「損切りは狭い方が安全」と考えがちです。確かに損切り幅が狭ければ1回の損失は小さく抑えられますが、実際には狭すぎる損切りは逆効果になることが多いのです。
 

狭すぎる損切りの落とし穴

1. ノイズで刈られる
   　チャートは常に上下に揺れ動きます。狭すぎる損切りは「ただの値動きのブレ」で切られてしまう原因になります。

2. 連続損切りになる
   　ノイズに引っかかってすぐ切られ、再エントリーしてまた切られる。この繰り返しで資金を削ってしまいます。

3. リスクリワードが崩れる
   　損切り幅が小さいと利確幅も小さくなりがちで、「損大利小」の悪循環に陥ります。
    

正しい損切り幅の考え方

• 相場の“構造”に基づいて決める
  　サポートやレジスタンス、直近の高値・安値を基準にする。

• 資金から逆算する
  　資金100万円でリスクを2％以内に抑えるなら、1回の損切りは2万円。そこからロット数を計算する。

• トレードスタイルに合わせる
  　スキャルは狭く、スイングは広めに。時間軸によって損切り幅は異なります。
   

プロの損切り思考

プロは「損切りを小さくすること」ではなく、**「損切りの位置を合理的にすること」**を重視しています。シナリオが崩れる位置で損切りするのが正解で、距離の大小は関係ありません。
 

まとめ

損切り幅は「狭ければ良い」のではなく、根拠があるかどうかが重要です。狭すぎればノイズに刈られ、広すぎれば資金を大きく失います。適切なバランスを見つけることが、勝ち残るカギです。

独学では「適切な損切り幅」を判断するのは難しいですが、FXセミナーでは講師がリアルチャートを使って「ここに損切りを置く理由」を解説してくれるため、即実践に活かせます。

損切り幅は狭さではなく、根拠で決める。 この意識を持つことで、初心者は退場リスクを大きく減らせます。