トレーダーが最も嫌うもの――それは ダマシ だ。

 

「ブレイクしたと思ったら反転」

「サインが出たのに逆行」

「勝てる形なのに刈られた」

 

だが、勘違いしてはいけない。

ダマシは敵ではない。

利用する者こそが、プロである。

 

■ ダマシが恐れられる理由

• 損切りが増える

　「また騙された」と感じ、心が折れる。

• 相場不信に陥る

　「テクニカルは使えない」と思い込み、迷走する。

• 感情に支配される

　「今度こそ騙されない」と意地を張り、逆に深手を負う。

 

ダマシを恐れる者は、感情に翻弄されるカモになる。

 

■ プロはなぜダマシを利用できるのか

 

プロは理解している。

ダマシは「大口の狩り場」 だと。

 

ブレイク直後に集まる逆指値注文

 

高値掴み・安値売りに飛び込む初心者のポジション

 

その刈り取りで生まれる急反転

 

プロはその「狩り」の後に動く。

つまり、ダマシを恐れるのではなく、 ダマシの後に資金が流れ込む方向 を狙うのだ。

 

■ ダマシを利用する三原則

 

１．初動には飛びつかない

　ブレイク直後は大口が仕掛ける「罠」。様子を見よ。

 

２．刈られた後の動きを読む

　ダマシで一掃された後、残された流れこそ本命。

 

３．損切りは小さく置く

　万が一に備え、ダマシを利用する側であっても必ずリスクを限定する。

 

■ ダマシは「市場の呼吸」

 

相場は常に「騙し合い」で動いている。

フェイクを仕掛け、逆を突き、本命を走らせる。

 

これを恐れて避けるのではなく、

「騙された人たちの動き」を読むことが、生存者の視点だ。

 

■ 最後に

 

ダマシを恐れる者は、永遠に餌として刈られる。

ダマシを利用する者は、逆に市場を餌場に変える。

 

ダマシは恐れるな。

利用する者がプロだ。