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「取り戻したい病」は破産への一本道。
トレードで最も危険な感染症――それが 「取り戻したい病」 だ。
一度大きな損を出すと、人は理性を失い、失った金額だけを追いかけ始める。
その心理の行き着く先はただひとつ。
破産への一本道。
■ 「取り戻したい病」の症状
-
ロットを無理に増やす
「一撃で取り返したい」と欲望に支配される。
-
根拠なきエントリー
普段のルールを無視し、無理やりポジションを取る。
-
損切り拒否
「今切れば確定損失になる」と耐え続け、致命傷を負う。
取り戻したいという執念は、冷静な判断を奪い、必ず資金を溶かす。
■ なぜ「取り戻したい病」は破滅を招くのか
相場は確率の世界だ。
だが「取り戻す」という思考は、確率を無視し、感情だけで動く。
- 本来なら入らない場面で入る
- 本来なら守る損切りを破る
- 本来なら冷静に待つ場面で焦る
つまり「取り戻したい病」にかかった瞬間、あなたは 自分のルールを捨てたギャンブラー になる。
■ プロは「取り戻さない」
プロは負けを出しても「取り戻そう」とはしない。
彼らの頭にあるのはただ一つ。
「次の一回も、いつも通りやる」
負けを受け入れ、統計の中に流し込む。
その姿勢こそが長期的な勝利を保証する。
■ 「取り戻したい病」を防ぐ三原則
１．損失上限を決める
一日の損失が資金の2％を超えたら即終了。
２．強制休憩を挟む
大きな損の後は、最低でも数時間〜翌日まではトレードしない。
３．「取り戻す」ではなく「続ける」を意識する
資金曲線は一時的に下がっても、ルールを守り続ければ右肩上がりになる。
■ 最後に
「取り戻したい病」にかかった者は、例外なく退場する。
その衝動を制御できるかどうかが、生存者と敗者を分ける分水嶺だ。
取り戻すな。
続けろ。
破産への一本道を歩まぬために。
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