FX初心者の多くが陥る心理的落とし穴の一つに、「取り戻したい病」があります。これは損失を出した後に、「今すぐ取り返さなければ」という焦りから無計画にエントリーを繰り返してしまう行動です。この心理に支配されると、冷静な判断ができなくなり、さらに損失を拡大させてしまいます。
 

取り戻したい病の典型的な行動パターン

1. 損切り後すぐに再エントリー（リベンジトレード）

2. ロットを急に大きくする

3. エントリー根拠が曖昧でも飛び乗る

4. 損切りを外して放置してしまう

こうした行動は、短期間で口座資金を大きく減らす最大の原因になります。

なぜ「取り戻したい病」に陥るのか？

• 人間の本能：「損失は利益の2倍の心理的ダメージ」と言われるほど、負けを受け入れるのは辛い。

• 自己否定感：負けを認めると「自分は下手だ」と感じてしまう。

• 短期思考：「今日の負けを今日のうちに取り戻そう」と考えてしまう。
   

克服する３つの方法

1. トレードを強制終了するルールを作る
   　「1日の損失が資金の2％を超えたら終了」と決め、それ以上は絶対に取引しない。

2. 損失を学びに変える
   　「損切り＝授業料」と捉える。トレード日記に「なぜ負けたか」を残し、同じ失敗を二度と繰り返さない。

3. 翌日に持ち越す勇気を持つ
   　「今日取り戻す」必要はない。むしろ冷静になってから次のチャンスを待つ方が勝率は高まります。

まとめ

「取り戻したい病」を克服できるかどうかが、退場する98％と生き残る2％を分ける分岐点です。

独学ではこの心理に気づきにくいですが、FXセミナーでは実際の失敗談やケーススタディを通して「リベンジトレードの怖さ」を体感できます。他人の失敗を教材にすることで、自分が同じ行動を取らないよう強く意識できるのです。

負けは避けられません。大切なのは「負けをどう扱うか」。取り戻そうとしない勇気が、トレーダーとしての成長を加速させます。