FXを始めたばかりの初心者は「チャートをずっと見続けるのは時間の無駄では？」と思いがちです。しかし、プロトレーダーは今もなおチャートを見続けています。それは単に売買ポイントを探しているのではなく、４つの重要な力を鍛えるためなのです。

1. 損切り後の忍耐を養う

 

損切りをした直後、人は「すぐに取り戻したい」という強い衝動に駆られます。ここで焦ってエントリーすれば、さらに損失を重ねる原因に。プロは普段から「待つ練習」をしているため、損切り後でも冷静にチャートを観察し続けることができます。

2. チャートパターンが効かないケースを検証

 

「ダブルトップ」「三尊」など有名なパターンでも、必ず機能するわけではありません。特に市場オープン時や株式市場の影響を受ける時間帯は、パターンが崩れることが多いのです。プロはその「例外パターン」を収集し、エントリーを避ける局面を見極めます。

3. ダマシを見抜き、利用する

 

ブレイクしたのに逆方向に戻る「ダマシ」は、初心者にとっては損失要因ですが、プロは逆に大きなチャンスと捉えます。ダマシを見分けるには、何度も観察して「典型的な値動きの癖」を体に覚えさせるしかありません。

4. 損切りポイントを探す

 

プロが最も重視するのは、エントリーポイントではなく「損切りポイント」です。損切りをどこに置くかを基準にし、その後にエントリー位置を決めます。従って、チャートを見続ける目的は「負け方を設計する」ためでもあるのです。

このように、チャートを見続ける行為は単なる暇つぶしではなく、トレーダーとしての土台を鍛える最高のトレーニングです。

独学でチャートを眺めても「何を見ればいいのか」が分からず挫折する人も多いですが、FXセミナーではプロが実際に「どの部分を観察しているのか」を解説してくれます。同じチャートを見ても、初心者とプロでは景色が全く違うことに気づけるでしょう。

「チャートを見ること」そのものが練習になる。これを理解できた人から、プロの領域に一歩近づいていきます。