トレードにおける「最後の防衛線」。

それが リスクリワード比 だ。

 

勝率が低くても利益が残る者がいる。

逆に、勝率が高いのに破産する者もいる。

 

この矛盾を解き明かす鍵こそが、リスクリワード比である。

 

■ 勝率の幻想に騙されるな

 

人は「勝率が高ければ勝てる」と錯覚する。

しかし、勝率90％でもリスクリワードが崩壊していれば、一撃で退場だ。

• 10回連続で小さな利益を積む

• 1回の大損で全てが吹き飛ぶ

 

これこそ「勝率依存の地獄」。

勝率は幻、リスクリワードこそ真実だ。

 

■ 聖域を守る理由

 

リスクリワード比（Risk：Reward Ratio）は 1：2以上 が鉄則。

• 1万円の損失に対して、2万円の利益を狙う

• この比率を守る限り、勝率が40％でも資金は増える

 

逆に、この聖域を破った瞬間――

どれだけの勝率があろうとも、資金曲線は右肩下がりに沈む。

 

■ 聖域を破る典型パターン

• 欲に負けて利確を早める

　結果、リワードが小さくなり、比率崩壊。

• 恐怖に負けて損切りを遅らせる

　リスクが膨らみ、比率が逆転。

• エントリー根拠より“取り戻したい感情”を優先

　聖域を汚す行為は、必ず口座崩壊に直結する。

 

■ リスクリワード比を守る三原則

 

１．損切りを先に置く

　リスクが明確でなければ比率は計算できない。

 

２．利確ラインを事前に決める

　感情ではなく、チャートの根拠に従う。

 

３．比率が1：2未満ならエントリーしない

　「勝てそうだから」という幻想を排除せよ。

 

■ プロが語る「聖域の力」

 

プロはリスクリワード比を“神のルール”として扱う。

勝率よりも、比率を守ることを優先する。

 

なぜなら、この聖域を守るだけで「勝ち負けに一喜一憂しない心」が手に入るからだ。

損失が出ても「次の2倍利確で取り返せる」と知っている。

この冷静さが、長期的な勝利を約束する。

 

■ 最後に

 

リスクリワード比は聖域。

一度でも軽んじれば、口座は消える。

 

覚えておけ。

 

勝率は幻想。

リスクリワード比こそ、相場で生き残る唯一の真実だ。