多くのトレーダーが語る「もしあのとき利確していれば…」。

だが、その“もし”は市場には存在しない。

 

利確を迷った瞬間、利益は幻に変わる。

そして幻を追いかけた者は、必ず市場に刈り取られる。

 

利確の迷いは命取り。

逃げ場を決める勇気だけが、資金を守る。

 

■ なぜ利確を迷うのか

• 欲望が「もっと伸びる」と囁く

　利益が出ているとき、欲は「まだ我慢すれば2倍になる」と甘く誘う。

• 恐怖が「すぐ逃げろ」と叫ぶ

　逆に少しでも含み益が減ると、恐怖は「今のうちに確定しないと消えるぞ」と急かす。

• 基準が曖昧だから

　エントリーの根拠は用意しても、出口のルールを持たない者が多い。

　だから迷い、感情に支配される。

 

■ プロは「出口」を決めてから戦う

 

プロは利確を「運」ではなく「計画」で決める。

• 直近高値・安値

• ATRなどボラティリティ指標

• リスクリワード比（最低1：2）

• 上位足の抵抗帯

 

これらの根拠を元に「逃げ場」を決め、エントリー前に計画を立てる。

だから迷わない。

 

■ 利確を迷った結果の末路

• 伸ばそうとしたら一気に反転 → 利益ゼロ

• 小さく確定したらその後に大きく伸びる → 後悔で次に狂う

• ルールなき利確を繰り返し、期待値はマイナスへ

 

利確を迷うという行為は、資金を削るだけでなく 心を破壊する。

そして心が壊れた者は、98％の退場者に沈む。

 

■ 利確の三原則

 

１．利確はエントリー前に決める

　「出口なきエントリー」は自殺行為。

 

２．欲で動かさない

　利確ラインに到達したら即実行。感情を挟む余地をなくす。

 

３．部分利確を活用する

　半分を確定し、残りを伸ばす。迷いを排除しつつ可能性を残す。

 

■ 「勇気」こそが資金を守る

 

利確は技術ではなく勇気だ。

「ここで逃げる」と決めた自分を信じ、実行する勇気。

 

その勇気を持つ者だけが、利益を資金として残し続けられる。

 

■ 最後に

 

利確を迷った者は、市場に飲み込まれる。

迷いを消す唯一の方法は、事前に「逃げ場」を決めること。

 

利確の迷いは命取り。

逃げ場を決める勇気だけが、資金を守る。