FX初心者が最もやってしまいがちな失敗は、「今の価格から上がりそうだから買う」「下がりそうだから売る」と予想だけでエントリーしてしまうことです。しかしプロトレーダーは、絶対にそのようなギャンブル的な判断をしません。彼らが徹底しているのは、引きつけて待つ姿勢です。

例えばあるプロは、「価格が134円まで下がったら買う」「134.50円まで上がったら売る」と決め、それ以外の場所では一切エントリーしません。つまり、シナリオを立てて「獲物が目の前に来るまで待つチーターのように」待機するのです。

では初心者は、エントリー前にどんなことを確認すれば良いのでしょうか。以下の５つのチェックリストが有効です。

1. 上位足のトレンドを確認
   　日足・4時間足で大きな流れを確認し、順張りか逆張りかを明確にします。

2. サポートライン・レジスタンスラインの位置
   　過去に価格が反発した水準を把握し、「引きつけるべき価格帯」を決定します。

3. 損切りラインを設定しているか
   　エントリー前に必ず「ここを超えたら損切りする」と決めておきます。

4. リスクリワード比が1:2以上か
   　損切り幅に対して、最低でも2倍の利益を見込めるトレードだけを選びます。

5. 感情に左右されていないか
   　「取り戻したい」「早く稼ぎたい」という欲望や恐怖に駆られていないかを自己チェックします。

このチェックを怠ると、感覚だけのトレードになり、損切りが遅れたり、エントリーが連発して資金を失う原因になります。逆に言えば、毎回このリストを確認するだけで、余計なトレードを大幅に減らすことができます。

独学では「待つことの重要性」を理解していても、実際に相場の前に立つと焦ってしまいがちです。そこで役立つのが、リアルタイムで講師が解説してくれるFXセミナーです。「なぜここで待つのか」「なぜ今はエントリーしないのか」を体感的に学べるため、無駄なトレードが減り、勝率が上がります。

FXは「勝てる場所でだけ戦う」ゲームです。予想ではなく、チェックリストを習慣化することが、プロへの第一歩なのです。