多くの初心者トレーダーがやってしまう失敗の一つは、「とにかくポジションを持ちたくなる」ことです。チャンスが来るまで待てずに感覚でエントリーしてしまい、その結果、損切りの連続で資金を減らしてしまいます。しかし、プロトレーダーほど**「エントリーしない勇気」**を持っています。

プロは相場を「戦場」と捉えています。戦う場所を間違えれば、どれだけ武器（分析手法）を持っていても勝てません。だからこそ彼らは「自分が勝てる場所」以外では絶対に動かないのです。

では、エントリーを控えるべき典型的な場面を見てみましょう。

1. 明確な抵抗線・支持線に到達していないとき
   　ラインに引きつける前に飛び乗ると、反発に巻き込まれるリスクが高まります。

2. 直前に大きな陽線や陰線が連続して出ているとき
   　相場の勢いが強すぎる場合、抵抗線や支持線を突き抜ける可能性があるため危険です。

3. 一つの時間足だけを見ているとき
   　短期足でチャンスに見えても、上位足で逆方向ならダマシに終わるケースが多いです。

4. 感情に流されているとき
   　「取り戻したい」「逃したくない」という心理が働いたら、その時点で危険信号です。

エントリーをしないことは、一見「機会損失」に思えるかもしれません。しかし実際には「資金を守る」という最大の利益行為なのです。勝ち続けるトレーダーほど「今日はノートレードで終了」という判断を迷わず下します。

初心者が「待つ力」を身につけるには、チェックリストを活用するのがおすすめです。例えば「リスクリワード1:2以上か」「上位足と方向が一致しているか」「損切りラインを先に決めているか」など。条件を満たさないときは「入らない」と徹底しましょう。

ただし独学では「待つ判断」が難しく、つい飛び乗ってしまいがちです。そこで効果的なのがFXセミナーです。実際のチャートを使って「ここでは入らない理由」を講師が解説してくれるため、無駄なトレードを減らす習慣が身につきます。

FXは「勝てる場所だけで戦うゲーム」。エントリーしない勇気こそが、勝率を劇的に高める最大の武器なのです。