多くの初心者トレーダーが直面する典型的な失敗が、「コツコツ勝ってドカンと負ける」パターンです。数日間は小さな利益を積み重ねて安心していたのに、たった1回の大きな損失で全てを吹き飛ばしてしまう。このサイクルを繰り返している限り、口座残高は右肩下がりになってしまいます。

では、なぜこのような現象が起きるのでしょうか？答えは「心理の罠」にあります。

1. 取り戻したい気持ち
   　小さな損失が続くと、「すぐに取り戻したい」と焦り、根拠のないエントリーをしてしまいます。これが大損のきっかけになります。

2. 欲望の増幅
   　利益が積み重なると「もっと伸ばしたい」と欲望が膨らみ、予定外のトレードを仕掛けます。結果としてリスクが膨らみ、最後に大きな損失を招きます。

3. 時間を無駄にしたくない心理
   　「ここまで頑張ったのだから」と執着し、負けポジションを放置する。冷静な損切りができなくなります。

4. 安心したいという潜在意識
   　実は「早く利益を確定して安心したい」という欲求も危険です。これにより利確が早まり、損切りは遅れるという最悪のバランスになります。

このような心理が絡み合うことで「コツコツドカン」が発生します。

ではどう防げばよいのでしょうか？対策は次の３つです。

• トレードを楽しむ意識を持つ
  　お金のためだけにやっていると焦りが強まり、心理の罠に陥ります。成長を楽しむ姿勢が大切です。

• リスクリワードを守る
  　「損切り幅：利確幅＝1：2」を徹底することで、1回の大損が口座全体を吹き飛ばすリスクを下げられます。

• 感情を客観視する習慣を持つ
  　「今の自分は焦っているのか？ 欲に駆られているのか？」と自問することで、無駄なトレードを減らせます。

この心理的なメカニズムは、独学ではなかなか気づけません。しかし、FXセミナーでは実際の失敗事例を交えながら「なぜドカンが起きるのか」を具体的に学ぶことができます。他人の失敗を教材にできるのは、大きな成長の近道です。

「コツコツドカン」は才能の問題ではなく、心理管理の問題です。メカニズムを理解し、感情を制御できるようになれば、あなたも資金を守りながら着実に成長できるでしょう。